身長を伸ばすために有効な食生活
タンパク質で「からだを作る」
からだの成長のためには、バランスの良い食事が必要不可欠であり、現代の食生活ではなかなか難しいものですが、1日30品目以上の食物を摂ることが大切とされています。中でも、欠かせない栄養素として挙げられるのが、タンパク質です。からだを作る細胞の主成分として、骨や筋肉を作るばかりか、成長ホルモンの分泌を促す働きもあるのです。
タンパク質は肉や魚、大豆製品、たまごなどに多く含まれています。昔に比べて日本人の平均身長が伸びたのは、欧米風の食文化が広く浸透してきたことにより、肉類の摂取量が飛躍的に増加したことが一因として挙げられます。しかし、増加したとはいえ、欧米に比べると、依然として摂取不足であるという現実があります。ただ、タンパク質を過剰摂取することによって、肥満や高血圧に至ってしまう危険性もあるため、注意が必要です。タンパク質の1日の必要摂取量は、体重×1?2gと言われていますので、それを目安に摂取すると良いでしょう。
カルシウムで「骨を作る」
「身長が伸びる」ということは、「骨が伸びる」ということです。骨の関節付近にある「骨端線」の部分が伸びることによって、身長は伸びます。骨の両端には軟骨があり、その軟骨部分が固まって骨になります。すなわち、骨を伸ばすには、軟骨部分の生成を促し、「軟骨→骨」の変化・成長過程をより多く繰り返すことが重要になるのです。
骨の生成・強化に必要不可欠な栄養素が、カルシウムです。体内のカルシウムは、その99%が骨と歯に含まれています。「身長を伸ばすには、牛乳を飲むと良い」という話をよく聞きますが、それは、牛乳にはカルシウムが多く含まれていて、骨の育成に有効だからです。牛乳の他に、チーズやヨーグルトなどの乳製品や、ワカメや小魚などの海産物、小松菜や野沢菜などの野菜、大豆製品にも、カルシウムは豊富に含まれています。
カルシウムの1日あたりの必要摂取量は、成人の場合で約600mgと言われています。摂取量の増えたタンパク質に比べ、日本人のカルシウム摂取量は、以前と比較すると少ないことが指摘されていますので、意識してしっかりと摂取するようにしましょう。
その他、身長を伸ばすのに必要なミネラル
カルシウムのほかに、ミネラルの中で身長を伸ばすために必要な成分は、マグネシウムや亜鉛です。マグネシウムは玄米、ひじき、わかめ、ナッツ類、穀類などに含まれており、カルシウムとマグネシウムは2:1で効果的に働きますので、カルシウムの量にあわせて、マグネシウムを摂取すると良いでしょう。亜鉛は、牡蠣や豚レバー、牛もも肉、豚もも肉、卵黄、ナッツ類などから摂取できます。
しかし、両者とも食事の中で十分な量を摂取するのは、日本人には難しいものです。大きな理由の一つとして、水が挙げられます。日本の水は軟水ですから、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、カリウムなどをあまり含みません。対して、欧州の水は硬水なので、身長を伸ばすために必要なこれらの栄養素がたくさん入っています。欧州では水道水が飲めない国が多く、結果的に身長を伸ばすミネラルをたっぷり含んだミネラルウォーターを日常的に飲んでいることになります。現在は日本でも多種多様なミネラルウォーターが販売されていますので、有効なミネラル分を多く含んだ水を探して飲んだり、サプリメントなどを利用されるのも、ひとつの方法です。
「オルチニン」で成長ホルモンの分泌を促す
オルチニンとはアミノ酸の一種で、身長を伸ばす成長ホルモンの合成と、その放出に関わっています。さらに、筋力の強化、免疫機能や肝臓機能にも関わっています。基礎代謝能力を上げ、成長ホルモンを分泌することで脂肪を減らすため、ダイエットにも効果的なアミノ酸です。オルチニン摂取に有効な食材は、しじみです。しかも、新鮮なしじみを食べることが大切だと言われています。









