身長を伸ばす薬
医学的な「低身長」
低身長が、医学的な背景を持つことがあります。原因は、遺伝やホルモン不全など、様々です。医学的に低身長と診断されれば、ホルモン治療などの対象となります。しかし、低身長の原因の約半分に相当するとされる、「家族性低身長・体質性低身長」は、遺伝的なもの、体質的なものによる低身長で、医学的には低身長とは判断されず、治療の対象にはなりません。医学治療の対象となるのは、「成長ホルモン分泌不全性低身長症(下垂体性小人症)」や、「甲状腺機能低下症(クレチン症)」など、成長に必要なホルモンの不足が原因で起こる低身長が主であり、早期にホルモン治療を受けると、より高い効果が望めます。
低身長の医学的治療を希望する場合、まず医学的に低身長と立証するための検査が行われます。具体的内容は、からだ測定、採血・採尿による一般検査及びホルモン検査、骨年齢の計測、成長曲線の作成(過去の成長のグラフ化)、問診などです。ホルモン治療は早期に行う方が、高い効果をもたらしますので、早い段階で「治療が必要かどうか」を判断することが大切です。
治療方法1・成長ホルモン注射
低身長の治療法として主流なのが、成長ホルモンの注射です。この治療は、「家庭性低身長」のように、ホルモンに関係のない原因の場合は行いません。成長ホルモン治療は、長さ5ミリ程の細い針の注射を使って、成長ホルモンを注射します。自宅注射が可能であり、自分、あるいは保護者が注射を行うのが一般的です。成長ホルモン注射を始めると、最初の1?2年の間に、顕著に身長が伸びた例もあります。治療開始後は、月1回?数ヶ月に1回の、定期健診を受ける必要があります。
治療方法2・成長ホルモンスプレー
1日に数回、舌の下にスプレーするだけで、成長ホルモンの効果が顕れるという画期的なものです。医師が開発したもので、医療用の成長ホルモンそのものであり、処方用医薬品ですので、医師による処方が必要です。成長ホルモンには「身長を伸ばす」効果のほかに、「若返りを促す」効果もあるとされ、こちらのスプレーは、両方のニーズに応える形で広く展開されているようです。目的によって、使用量に個人差が出るため、処方時に、医師の指導を仰ぐ必要があります。「低身長」の医学的裏付けが必要とされるホルモン注射とは違い、成長ホルモンスプレーの処方可否は、アレルギーの有無や常用している薬、過去の病歴などによって決まるようですので、比較的、手の届きやすい治療です。









